フランス発、究極の「マッドマックス」研究本
「マッドマックス」1作目の製作背景を徹底的に調査した研究本「MAD MAX – ULTRAVIOLENCE DANS LE CINÉMA, PARTIE 1」。フランスのマッドマックス研究家、メルヴィン・ゼッド氏が長年の調査を結実させて作ったこの本の出版に向けて、先日、クラウドファンディングがスタートしました。
この「MAD MAX – ULTRAVIOLENCE DANS LE CINÉMA, PARTIE 1」(タイトルはジョージ・ミラー監督の初期短編映画に由来する)は、メルヴィン・ゼッドが多くの関係者への取材を行い、作品の製作開始以前に遡り、「マッドマックス」という稀代のカルトムービーの誕生背景を400ページ越えのボリュームで明かす、世界初にしてマッドマックス関連書籍の決定版となるでしょう。
当方、彼から完成稿に近いものを見せてもらいました。フランス語はわからないながらも、スタッフやキャストのヒストリーにまで遡り、広範囲な調査がなされている事がわかります。
貴重なメイキング写真も満載ですし、何よりボリュームが圧倒的です。彼は本当に長い時間、何度も何度もオーストラリアへ渡り、「サンダードーム」までの関係者に取材を続けていました。
当然ながら、「マッドマックス2」「サンダードーム」に関する調査をまとめた「2」「3」と、続刊も予定されています。まずは今回「1」作目の部分をクラウドファンディングで出版する計画です。英語版についてはまだ予定がありません。
そして日本版の出版についても彼は積極的です。現在は私がフランス語翻訳のスタッフを探している段階です。更に編集や細かい部分の問題をクリアできたら、「MAD MAX – ULTRAVIOLENCE DANS LE CINÉMA, PARTIE 1」日本語翻訳版出版に向けて、日本国内でも当方がクラウドファンディングを立ち上げます。その際は何卒宜しくお願いします。
著者のメルヴィン・ゼッドについて。
フランス在住のイラストレーター、マッドマックスやジャンルムービーの研究家。マッドマックス・コンベンション2015から2019にかけて来日。イベントビジュアルも3回に渡って提供してくれました。
オーストラリア、ブロークンヒルに作られたマッドマックス・ミュージアムと、その館主であるエイドリアン・ベネット氏を4年以上に渡って取材したドキュメント映画「Archeologist of the Wasteland」を監督。2019年のマッドマックス・コンベンション開催時に、その日本でのプレミア上映を行い、邦題「荒野のマッドミュージアム」として一部マッドマックス・ファンに公開されました。現在、日本配給については思案中です。